#これやこの#
夢女受験生です。好きな小説は「死後の恋」です。
夏といえば蝉です。私は蝉は好きではありません。
昔、一人だけ好きな蝉はいたのですが死んでしまいました。(映画化の蝉は論外です)
以前家に帰っている途中、7本の足が生えた蝉が私に話しかけてきました。
「樹液は美味しいけど、この間貰ったクーリッシュが忘れられない」
蝉は確実にこう言いました。
私は蝉が嫌いだったので無視して通り過ぎようとしたのですが、蝉はまた話しかけてきました。
「爽でもいいから分けてくれないか」
私はガリガリ君に塩をかけて食べるのが好きです。
クーリッシュや爽はシャリシャリしていて美味しいですが、ガリガリ君には敵いません。
尚更蝉の相手をする理由は無くなりました。
しかし私が歩みを進めても、蝉はあのごちゃごちゃした気持ち悪い腹部を見せびらかしながら私に着いてくるのです。(しかも二足歩行)
私は走って逃げたかったのですが、蝉が飛べることを知っていたので走っても無駄だと思いました。
私はどうしたらこの蝉から逃げられるだろうかと悩みました。
そして私は名案を思いつき、カバンから付箋を取りだしました。
付箋に大きな○を書いて思いっきり蝉に投げつけると、蝉にぺたりと○が書かれた付箋が付きます。
その瞬間、蝉は坊主に変わってしまいました。
坊主になった蝉はペラペラで動けなくなってしまったので、私はそれを高いところに置き立ち去ることにしました。
あの蝉は今も尚、坊主のままなのでしょうか。