#蛇に足#
最近は雨が凄いですね。
ひっくり返した傘に雨水をいっぱい貯めて、それを運搬する遊びをしたくなります。
傘といえば、私はビニール傘が捨てられているのを見たとき、いつもビニール傘のお話を聞くようにしています。
とはいっても、大抵目を合わせると向こうが勝手に話しかけてくるのですが。
今日話を聞いたビニール傘は、両手両足の付いた蛇が持ち主だったそうです。
「足があるのに蛇行するから、僕は柄のところが擦れちゃったよ!ほら、見て!」
私が仕方なく傘を持ち上げ柄の部分を見てみると、確かに黒く汚れザラザラになっていました。
そこに触ると傘が「痛い!」と言うのが何だか不思議でした。
私がどうして蛇はあなたを置いて言ってしまったの?と聞くと
「さぁ、それは僕にも分からないよ!だって蛇は喋らないんだもの」
そう答えると、急に辺りが静かになって傘は何も言わなくなってしまいました。