夢女受験生の日記

夢女です。

#地縛霊#

夢女受験生です。自転車に乗れます。



今日予備校から帰っているとき、スタンドパイプと書かれたものを見つけました。


私はいったいなんだろうと思い近寄ってみると、その背後から突然スタンドが現れました。


私はスタンドパイプとはこういうことかと思いました。


スタンドパイプのスタンドはゴゴゴゴゴゴと辺りにオーラを撒き散らします。


これは面倒なことになりそうだと思い、そそくさと立ち去ることにしました。


「待ってぇ〜」


背後からスタンドパイプのスタンドが呼びかける声が聞こえます。


振り返ってみると、スタンドパイプのスタンドがゆっくりゆっくり近づいて来ました。


「あの……スタンドじゃなくて地縛霊です」


私はそう言われても困る、と伝えるとスタンドパイプのスタンド(実際は地縛霊)は悲しそうな顔をして元の位置へ戻っていきました。


#虹色の吐瀉物#

夢女受験生です。自分に生えている髪の毛の本数を数えたことがありません。




皆さんは体調が悪いとき、吐いてしまったことはありますか?


吐き気というのは本当に気分が悪くなりますよね。


吐いたときに鼻から吐瀉物が流れ出る感覚は、地獄でコサックダンスをするのと同じくらい辛いです。




私が小学生のとき、学校の遠足で高尾山へ行きました。


私はあまり体力がないので、同じクラスの人達よりかなり遅れていました。


しかし、いつもと違う場所というのは好きなので、遅れていることは気にせず周りを見ながらマイペースに進んでいたのを覚えています。



ふと、茂みの奥に何かがいることに気づきました。


ザワザワ……オェ……と音がしたからです。



私は好奇心が止められなくなってしまいました。


そっと茂みをかき分け、奥へ進んでみます。


しかし辺りには何もいません。



おかしいな、と思い辺りを見渡すと自分の足元が虹色に輝いていることに気がつきました。


虹色の液体(ラメ入り)が、ドロドロと辺りに広がっています。


元を辿ると、そこには小さな小さなチュパカブラがいました。


チュパカブラとは未確認生命体のことで、いわゆるUMAです。


私が見つけてしまっているので、未確認ではもうないかもしれませんが。


緑色でツヤツヤ、ギャルみたいなピンクの鋭い爪を持っていて、目が大きくて……なんというか全体的に可愛かったです。



私は驚きのあまり、叫びそうになりました。


しかし、驚かしてはいけないと思い、喉まで出た叫び声をそのまま飲み込みました。(お昼に食べた卵焼きの味)


チュパカブラは体調が悪そうで、何度も何度もえづいては虹色の何かを吐き出していました。


辺りに広がる虹色の液体は、チュパカブラの吐瀉物だったという訳です。


私はその姿がとても辛そうに見えたので、持っていたポカリをあげようと思いました。


私が「これを飲むと楽になるかも」とポカリを差し出すと、チュパカブラは目をまん丸にして私を見つめました。


「アッ……アザッス」


周りと仲良くできないバ先の後輩みたいにお礼を言うと、チュパカブラはポカリを受け取りました。


チュパカブラは指をペットボトルに突き刺し、そこからポカリをギメウギメウ吸っていました。


飲み終わる頃にはすっかりチュパカブラも元気になっており、私は安心しました。


私は、ポカリはUMAにも効果があるのかと感動しました。



「イキ……イキカエッタ……ヨ!クラシアン……」



チュパカブラはそう言うと、空を飛んで去っていきました。



皆さんも体調が悪そうなUMAを見つけたら、ポカリをあげてみてください。



#きゅうり#

夢女受験生です。麻雀は弱いですが出来ます。



皆さんはきゅうりを食べたことがありますか?


きゅうりは河童の主食で、主に土から生えてきます。


このことから、河童は農耕をしているということがよく分かりますね。



私は小学生のとき、河童を釣ろうと試みたことがあります。


祖父と祖父の家の近くの川に行き、釣竿にきゅうりを付けて1日置いておきました。


次の日、河童が食いついたかどうかを確認するためまた川へ行くと、きゅうりはそのままでした。


でも、私は目の前の事実に納得行かず、祖父が気付く前にきゅうりを真っ二つにおり、折った方は川へ投げ込みました。


「河童が食べたんだよ!」


私は自らが折ったきゅうりを指してそう言いました。



その夜、私が寝ていると窓を叩くものがあったのでカーテンを少しめくって覗いて見ました。


そこには河童がいました。


「僕たちが食べたわけじゃないのに、河童のせいにしないで欲しい。あんな分かりやすい罠に引っかかるほど河童は馬鹿じゃないよ」


河童は早口でそう言いました。


河童の嘴は思ったより尖っていて、あれでつつかれたら痛そうでした。


それから河童の皿はつやつやと月明かりに照らされて輝いていたのが印象深かったです。


私たちが考えている河童とほとんど変わりませんが、強いて言うならあの河童は片手にタピオカミルクティーを持っていました。


推測するに、あれはカエルの卵をタピオカに見立てた泥水だと思います。(もしこれを河童本人の前で言ったら「泥水なんて好んで飲まん!」と怒られること間違いなしでしょう)


私がもう河童を見ることはないかもしれないから目に焼き付けておこう、と河童をジロジロ見ていると、河童は居心地が悪そうな表情になりました。


「そういうわけだから、河童は頭が良いってこと忘れないでくれよ」


河童はそのまま川の方向へ消えていきました。



芥川龍之介の作品に「河童」がありますよね。


結局あれは精神病患者の幻覚というオチでしたが、あのときの私もそれに似た類だったのでしょうか。



#これやこの#

夢女受験生です。好きな小説は「死後の恋」です。



夏といえば蝉です。私は蝉は好きではありません。


昔、一人だけ好きな蝉はいたのですが死んでしまいました。(映画化の蝉は論外です)



以前家に帰っている途中、7本の足が生えた蝉が私に話しかけてきました。


「樹液は美味しいけど、この間貰ったクーリッシュが忘れられない」


蝉は確実にこう言いました。


私は蝉が嫌いだったので無視して通り過ぎようとしたのですが、蝉はまた話しかけてきました。


「爽でもいいから分けてくれないか」


私はガリガリ君に塩をかけて食べるのが好きです。


クーリッシュや爽はシャリシャリしていて美味しいですが、ガリガリ君には敵いません。


尚更蝉の相手をする理由は無くなりました。


しかし私が歩みを進めても、蝉はあのごちゃごちゃした気持ち悪い腹部を見せびらかしながら私に着いてくるのです。(しかも二足歩行)


私は走って逃げたかったのですが、蝉が飛べることを知っていたので走っても無駄だと思いました。



私はどうしたらこの蝉から逃げられるだろうかと悩みました。


そして私は名案を思いつき、カバンから付箋を取りだしました。


付箋に大きな○を書いて思いっきり蝉に投げつけると、蝉にぺたりと○が書かれた付箋が付きます。



その瞬間、蝉は坊主に変わってしまいました。


坊主になった蝉はペラペラで動けなくなってしまったので、私はそれを高いところに置き立ち去ることにしました。



あの蝉は今も尚、坊主のままなのでしょうか。


#素麺シャワー#

夢女受験生です。五十音は横に読みます。



皆さんはお風呂って好きですか?


私はシャワー派なのですが、最近困っていることがあります。


それは、シャワーから素麺が出ることです。

(素麺というのは夏の食べ物で、蚕の糸を束ねて出来ています)


水が出るはずの小さな穴から、茹でられた素麺が流れてくるのです。

※食べてみたらあまり美味しくなかったです


お湯の勢いを変えると、麺つゆも一緒に流れてきます。

お陰様で、シャワーを浴びると麺つゆの塩分でお肌が荒れます。

(麺つゆとはカブトムシの汗です)



正直私は素麺より蕎麦派です。

おろし蕎麦が好きです。


なんならパスタが一番好きです。



シャワーから素麺が流れ出るのを解決する方法、知っている方がいたら教えてください。



#おまけ付きのお菓子#

夢女受験生です。右手でお箸を持ち、左手でお茶碗を持ちます。



皆さんはおまけ付きのお菓子を買ったことはありますか?

私は小さい頃からよく買っています。


おまけを開ける瞬間はいつも胸が高鳴り、開けた瞬間急降下するものです。


私は小さい頃、おまけは開ける瞬間まで中身が確定していないものだと思っていました。


私が封を切るまでルーレットのように中身は変わっていて、開けた瞬間に中身が確定すると想像していたのです。



正直なところ、未だにそう思っています。


いつも選んだ時点で欲しいものかどうか決まる訳ではなく、開ける瞬間に全てが決まると信じています。



#血管ストロー#

夢女受験生です。小指の爪が小さいです。



皆さんの体には数多の血管が通っていますよね。


文字通り血の管なわけですから、ストローみたいな管の中を血が通っています。


つまり、血管を切り取るとストローにすることが出来る、というわけです。


私が無人島に漂着して4ヶ月経ったとき。


何とか生き延びては来たものの、ストローから液体を飲みたくて仕方がなくなりました。


そのとき血管を使ってストローを作る方法を見つけたのです。


まず、体のお好きな部位の血管を優しく取りだします。取り出す方法は知らないので、インターネットに聞いてください。


無人島のFree-WiFiのパスワードは「Mupeopleisland」です。


取り出したあと上手いことやらないと多分血が流れなくなります。詳しくは知らないのでインターネットかその島に住むビンディに聞いてください。


ビンディは魚の肝が好きなので、沢山持っていけば快く教えてくれるでしょう。しかし、ビンディの隣に置かれたプラレールについて聞いてはいけません。レゴにされます。



血管を手に入れたら、次に血管の中に残った血を洗い流しましょう。


中に通っていた血を出すのが少々大変ですが、これをやらないと鉄の味しかせずとても不快になります。


そして何日間か乾かしましょう。

きちんと乾いたら完成です。


ココナッツにさしたり、メロンソーダを飲んだり、色々使えます。


私はこの血管ストローのおかげで、今も尚生きています。